2022.02.04

普通の診療をしている中で、高齢者の方から時々ワクチン接種の相談を受けます。
「モデルナかファイザーのワクチンはどちらがよいですか？」という内容です。また、ワクチンの銘柄を選んで早く打てる機会を少し遅い接種に変更するなどの人をたびたび見かけます。
たしかに研究によっては、わずかな副作用の差や効果の優劣が出ます。しかし研究とは限られた条件で限られた効果の計測を行うものですから、その結果には自然と少しだけ偏りが出ます。優劣違う結果が出るということは、結論としてはさほど大きな違いが無いということだと考えます。
オミクロン株になってワクチンの目的も感染予防から重症化予防にシフトしつつあります。そこで感染拡大の中で重症化しないためにはどうするかをまず考えたほうがいいでしょう。
ですので、ご自分の安全のためにもご家族のためにも、銘柄にこだわらないで、早く接種ができる選択をしてください。接種すると 1 週間から 2 週間で重症化リクスは下がります。

現在、新型コロナ感染の重症化を低減する内服薬が数量は限られていますが世の中にでて来ています。さらに複数の候補薬も出てくるとの事です。それらが充分に処方できるようになるまでは、ワクチンを接種することと従来通りの徹底した感染予防をお願いします。

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